まろい肩の曲線を横目に見ながら、隣に腰掛ける彼女の存在に全神経を注ぐ。
なにもそんなことしなくても、直接触れれば良さそうなものだが、どうも私の腕はよく動いてくれはしないようだ。
空気一つでも動かしてしまったが最後、この大気が崩されこのひとは霧散して消えてしまう気がしたのだ。
それと同時、私の意識もどこかへ、「雷光さん?」
「…へ、」
「どうしたの、鳩が豆鉄砲喰らったような顔しちゃって」
「え、いいや、なんでも」
「熱でもあるのかしら、顔が赤いわ」
こつん と
私の額にはひんやりと冷たい彼女のおでこ が。
顔が 近い
「んん、熱はないわね…、あら、どうしたの」
「君って人は、…」
「ん?」
「天然タラシなのかい…ッ」
「はい!?」
(熱ならあるさ、それもとびきり特大のがね)
好きすぎてドキドキしちゃう雷光さん(笑)