私の初恋でした。
あま色の髪の優しい貴方でした。
ろくでもない私でしたけど、今でも私は貴方が愛しいと思います。
心の奥にしたためた思いは今でもずっと、私を焦がすのです。
美しいあなた。
いつだってその背中はまっすぐで、迷いばかりの私のような若人は戸惑うばかり。
鋭く見据える瞳はおよそ女性の持ち得るものではありませんでした。
まるで私の母のようで、それはそれは背筋を凍らせることままありました。
それでも、私は貴方の背中に恋をしていた。
すがり付きたいけれどきっと私のような重荷がつかんだら倒れてしまうでしょう。
だから私は離れて見るのです。
彼女にさわりたくて泣きそうになっても、私はここから彼女に焦がれるほかないのです。
無いのです。